『カバチタレ』か?
職場に珍しく母から電話あり。母宛に例の相手から内容証明郵便が届いたという。私は仕事関係で何回も見ているが(主に取引先が倒産した際など)、母にとっては、もちろん初めての経験。慌てるのも無理はない。電話口で内容を聞く。
帰ってから、直接、内容に目を通す。たいした内容ではないし、何を要求したいのかがわからなくて悪文の見本のよう。「〜の場合、断固とした法的措置をとります」という文は随分ある。目をひくのは、わざわざ東京高裁内の郵便局から出している点。
『カバチタレ!』ではないと思うが、法律漫画かその手の読み物で、裁判所内の郵便局で出すと、裁判所が関与した文書と勘違いさせられるという「詐欺」まがいの話を読んだことがある。確かに裁判所内の郵便局のスタンプがかなり目立つ。
しかし、本当にそういう効用を狙ったものなのだろうか。本人はかなり頭がいいつもりらしいから、今頃、「うまくいっている」とほくそ笑んでいるのだろうか。
文書作成人として行政書士の名が連名で書いているが、この行政書士は、依頼人がわざわざ東京高裁内の郵便局から出したなんてことは知っているのだろうか(調べたら発信者の大学の後輩のようだ)。それとも行政書士のアドバイスだろうか。
ついでに、行政書士の文書作成についてネットで調べたところ、この手の文書は1万円ぐらいで作成してくれるようだ。ただ、気になったのは、いくつかの行政書士のHPで内容証明郵便について「威嚇効果がある」と薦めている点。確かに母の様子を見ても、充分、威嚇効果があるだろう。行政書士も、多分、悪徳業者に消費者が送付する場合などを想定しているのだろうが、そういうただし書きで書いてくれないと、内容証明で「悪者」に威嚇されている身としては、何か表現が釈然としない。
母にはたいした文書でないと詳細に説明して安心させる。母の妹にも内容証明が届いたそうだが、受取拒否したそうだ。
日記の内容が楽しくないものが増えつつあり、この手のものを書くのをやめようか少し悩む。
村上祥子『村上祥子のがんばらなくてもおいしいレシピ』(講談社+α文庫)を読了。この人のレシピは簡単で美味しいものが多い。これは文庫で手軽だが、ビジュアルが少ないので、まったくの料理初心者には、むいてないかも。ビジュアル中心のものもたくさん出版されている。一番のお奨めは『電子レンジと手早い工夫の時代です。』(講談社)。これはいいです。
村上祥子のがんばらなくてもおいしいレシピ (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: 村上祥子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/01
- メディア: 文庫
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