オバラさんのこと

foxsya2006-05-10

仕事帰りに<CHUBBY>http://www.chubby.bz/ に寄り、借りている棚の4月分の精算を行った(午前1時まで開いている)。

4月に売れたのは以下の通り。

谷川俊太郎の33の質問』(ちくま文庫
村上春樹神の子どもたちはみな踊る』(講談社
谷内六郎展覧会 冬・新年編』(新潮文庫
ガリコ『ハリスおばさんパリへ行く』(講談社文庫)
ガリコ『ハリスおばさん国会へ行く』(講談社文庫)
ガリコ『ハリスおばさんニューヨークへ行く』(講談社文庫)
天野祐吉編『嘘八百!』(文春文庫)
和田誠『ビギン・ザ・ビギン』(文春文庫)
今柊二『定食バンザイ!』(ちくま文庫
Arnold Lobel『Frog and Toad Are Friends』Trophy
Arnold Lobel『Days with Frog and Toad』Trophy
あまんきみこ『車のいろは空のいろ』(講談社文庫)
糸井重里『私は嘘が嫌いだ』(角川文庫)
文藝春秋編『大アンケートによる洋画ベスト150』(文春文庫)

採算が取れるまではいかないが、担当のオバラさんによれば、棚を覗き込んだり、本を手に取ってくれる人は増え、この棚のお客さんへの周知も進んでいるという。オバラさんと、ミーティングを行うが、通勤途中に読むことから文庫がいいというお客さんが多いらしい。昔を懐かしがって、児童文学を手に取る人も多いとのこと。確かに売り上げのラインナップを見ると、はっきりと、文庫と児童文学に偏っているのが見てとれる。

また、オバラさんが作ってくれるリコメンドの威力も相変わらずで、リコメンドしてくれたものは全て売れている。現在は『宿題ひきうけ株式会社』のもの(写真は以前の『ハリスおばさんパリへ行く』)。売れてしまうと、新しいリコメンドを用意しなければならず、リコメンド本の売れ行きのよさは、私にとってはありがたいが、彼女にとって嬉しい悲鳴かも。定休の火曜日に、私の棚の中から本を選び、読み、リコメンドのボードを作ってくれている。頭が下がる思いだ。

このオバラさん、リコメンドのボードからもわかるように、とてもセンスがよく、利発な打てば響くような人だ。それでいてチャーミングで可愛らしい。天が二物も三物も与える人は、やっぱりいるのだなあ。小耳に挟んだところによると「酒豪」だそうだ。私は、最近、お酒を控え気味なので、これも羨ましい。

村松伸『象を飼う 中古住宅で暮らす法』(晶文社を読了。どんなに素晴らしい家にも寿命がある。それをどのように伸ばしていくか。故・林雅子の代表作の住宅を買った著者の奮闘記。タイトルは、この住宅との付き合い方を象を飼うぐらいの大変さになぞらえたもの。もちろん、象を飼うのは大変なだけではなく、楽しさもある。

象を飼う 中古住宅のススメ <仮>

象を飼う 中古住宅のススメ <仮>