10対0での送りバント

一昨日に続いて、大学野球の第2戦である。今日はナイターではなく正午プレーボール。神宮球場には早めに向かい、外苑前の<リブロ>をひやかす。

今日は、誰と約束するでもなく、一人でふらっと来たのだが、ストップウオッチは忘れた。

スタンドで知った顔に何人か会ったので、一緒に観戦する。学生時代のサークルの後輩夫婦は、私が卒業してから3年ぐらい後に入学してきたはずだから、学生時代は同時期に過ごしていない。OBの集まりなどで、会ったりして、仲良くなった。こうした関係が仲良くなれているのが、うちのサークルのよいところなのだろう。そういえば、いつも一緒に飲んだりしているメンバーのなかにも、私が卒業してから入学してきた後輩がいる(普段、あまり意識していなかったが)。

左隣は、ベンチ入りしてはいない野球部のコーチである。彼は高校時代は東京都代表として甲子園に出場した(そのときは4番捕手)。大学では一シーズン正捕手を務めた。彼が球を受けた投手でプロ入りした投手は何人もいる。

話もうまいので、彼の解説を聞きながら、観戦できるのは贅沢である。スタンドには大学野球に詳しい人間がたくさんいるだろうが、当然、このチームについて、彼より詳しい人間はいないだろう。

試合のほうは一方的にリードされ、いいところがまったくなく終わった。印象に残ったのは、相手チームの野球の「堅さ」。大量点差でも送りバントをしてくるのに、監督が代わっても野球は変わらないなあと思っていたら、10対0のリードで、8回無死1,2塁の場面で4番打者に送りバントをさせたのは、いくらなんでもと思う。まだ2年生だが、2年後にはドラフト指名間違いなしの強打者。どういう意味があるのか(チームのための自己犠牲重要性を学ばせるとか、そんな理由か)。

村上宣寛『「心理テスト」はうそでした 受けたみんなが馬鹿を見た』(日経BP社)を読了。就職試験などで使用されている「心理テスト」の出鱈目ぶりを科学的に解説している。文章にユーモアがあって面白く読める。私が就職するときに受けたクレペリン検査も載っている。著者が教えている大学の所在地の県では、教員採用試験でこの検査を実施している。教員志望者への講義で、著者は学生たちに決して一生懸命やってはいけないと指導する。一生懸命やれば「異常者」と判定される可能性が高くなるからだ。この検査の判定方法を知って納得。

先日、私の職場の採用にあたって行う「心理テスト」実施の稟議書に印鑑を押したばかり。そのテストも、この本に載っている出鱈目なテストの類だった。

「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た

「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た