道に迷って<古書 往来座>へ

野球の試合のため、朝霞にある北朝霞球場へ。車に乗るのは昨年の11月以来。野球に行くとき以外まったく車に乗っていない。

今シーズンの開幕戦。自分は6番ショート。先制して逆転され、追いついて逆転され、結局3対6で敗れる。相手チームの4番一人に負けた感じ。2本塁打で打点5。軟球が今までと全く違ったボールになり(少し重く、硬くなり、丸いディンプルがなくなった)、去年から新球を使っていた大会もあったが、今年から軟式野球連盟の大会では完全切り替え。飛距離は120%増しとのことだが、確かに1本はボールに助けられたような柵越えだった。ボール変更の理由は、今までのボールだとレベルが高い試合で、点が入らずなかなか延長でも決着がつかず、大会運営に支障をきたすためだという。

自分の成績は3打数2安打で2塁打1本。しかし、二死満塁でまわってきた最初の打席が悔いが残る。センター前に抜けようかという当たりだったが、ベース寄りに守っていたショートにうまく処理されてしまった。守備機会は3で、ゴロ、ライナー、フライ一つずつ。去年は夏ぐらいまで負けなかったが、今年は初戦から土がついた。

帰りは、気分を変えて、いつもと違う道で帰る。車線変更に失敗し、道に迷う。気づくと、池袋のそばに来ていたので、前から来たかった<古書 往来座http://ouraiza.exblog.jp/に寄ることにする。

お店に入ると、レジの方(綺麗な女性)とお客さん(?)が話をしていた。漏れ聞く単語からすると「一箱古本市」の話をしていたよう(盗み聞きみたいでよくないか)。本は品揃えがよく、じっくりと見たかったが、交通安全週間でパトカー、白バイ、警官がうじゃうじゃいる中、お店の近くに駐車してしまったため、10分ほどで店を出る。庄野潤三シェリー酒と楓の葉』(文藝春秋)840円を買い、フリーペーパーの『早稲田文学 3号』をもらう。今度ゆっくり来よう。

帰宅してから、代田橋の<CHUBBY>http://www.chubby.bz/に行き、3月分の借りている棚の精算。結果はやはり厳しく、売り上げは、『前略 小沢健二様』(太田出版)、松尾スズキ『お婆ちゃん! それ偶然だけどリーゼントになってるよ!!』(実業之日本社)、花房浩一 『ロンドン・ラジカル・ウォーク 音楽から政治までのライフ・カタログ』(新潮文庫)、村上春樹レキシントンの幽霊』(文藝春秋)、金城一紀レヴォリューションNo。3』(講談社)、小林信彦『1960年代日記』(ちくま文庫)の7冊だった。

最初の月ということで、まだまだこの棚の認知度も低いと思うので、品揃えも含めて頑張りたい。ブックカフェではないので、必ずしも本好きの人ばかりが集まるお店ではない。一人で2冊買ってくれた人もいるようなので、こういった人を固定客としてつかみたいと思う。

お店のオバラさんが作ってくれているレコメンドのディスプレイは、ガリコの『ハリスおばさんパリへ行く』(講談社文庫)になっていた。上田としこのカバーも素敵な本。売れた7冊のうち2冊(『お婆ちゃん! それ偶然だけどリーゼントになってるよ!!』『1960年代日記』)は、オバラさんがレコメンドしてくれたもの。これからも、オバラさんが自信を持ってお薦めできる本を品出ししていかなくては(といっても、実は『お婆ちゃん〜』は読んでいなかったりする。オバラさんは、とにかく可笑しい本だと言っていた)。

水道橋博士『博士の異常な健康』(アスペクトを読了。相変わらずレトリックが冴え渡っている。「視力矯正手術」「加圧トレーニング」「胎盤エキス」「バイオラバー」などを自ら経験して書いているが、それぞれに対する博士ののめりこみ方が面白い。個人的には、テレビの占いや心霊ネタに対するさりげない批判に、本を読みながら、うなずいてしまった。

東川端参丁目さんhttp://d.hatena.ne.jp/thigasikawabata/ が、本書内でとりあげられている一日2リットル水を飲むという健康法をやっているということだが、効果のほうは、どうだろうか。

博士の異常な健康

博士の異常な健康