<古書 ほうろう>の楽しみな企画

朝、4時過ぎに一度目が覚める。ベッドで、職場の生協が昨日届けてくれた 村上宣寛『「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た』(日経BP社)1,500円を読み始める。そのうち、もう一度眠りに入る。

6時過ぎに再起床。朝食は『続・美味しんぼ料理本Recipe』に載っていた納豆茶漬けにしてみる。糸がひかなくなるまで納豆を混ぜるのがこつだが、腕が疲れる。デパートの料理道具売場などで売られている納豆のかき混ぜ棒の必要性が理解できた。味はよかった。

職場で終日仕事。

無性に漫画が読みたくなるときがある。そんなときに限って、本屋に行っても、読みたい漫画がまったくないことも多い。

しかし、ここ一週間ほどは、読んでいる漫画が過剰供給状態。

日記に書いた『暴れん坊本屋さん」以外にも、浦沢直樹『PLUTO 3巻』(ビックコミック)550円、『ラストイニング 9巻』(ビックコミック)530円、ひぐちアサおおきく振りかぶって 6巻』540円、菊池直恵鉄子の旅 5巻』(IKKIコミック)590円、三田紀房『マネーの拳 3巻』(ビックコミック)530円、芳崎せいむ金魚屋古書店 3巻』(IKKIコミック)590円、うえやまとちクッキングパパ 85巻』(モーニングコミック)490円、コージー城倉『おれはキャプテン 10巻』(マガジンコミックス)410円といった最新刊を買った。

惰性で買っているものもあるが、この中では『おおきく振りかぶって』がよかった。作者が野球が好きでたまらない様子が伝わってくる。主人公たちの高校の監督は女性だが、この監督は女性である作者自身の投影だろう。「女だって野球に詳しいのよ!」といった声が聞こえてくるよう。この深い野球知識を持ち、抜群のリーダーシップを持つ監督に率いられ、主人公たちの高校は、強くなりつつある。7巻が楽しみだが、出るのは半年後ぐらいか。

上にあげた『おおきく振りかぶって』『ラストイニング』『おれはキャプテン』は、それぞれ味わいは違うが、現在、最も面白い野球漫画で、現在の野球漫画の水準の高さを示す3作だろう。漫画好きではなくとも、野球好きであれば、お薦めできる。

中山信如『古本屋シネブック漫歩』(ワイズ出版を読了。前著の『古本屋おやじ』(ちくま文庫)に続いて、著者の知識量の凄さに圧倒されながら読んだ。この本でも、数々の公刊されている映画本の誤りについて指摘しているが、最近、三島に興味があって読んだ「彷書月刊」1990年12月号の特集「三島由紀夫を探す」でも、新潮社の『グラフィカ三島由紀夫』巻末の年譜の映画に関する多くの誤記について指摘していた。

古本屋「シネブック」漫歩

古本屋「シネブック」漫歩

著者が三河島で経営する映画本専門の古書店稲垣書店>には以前から行きたいと思っているのだが、実現していない。体調を崩され、お店をお休みしていたが、最近は土・日だけ開けていると聞いたので、時間を作って是非行こうと思っていたところに、嬉しいニュースを知った。

千駄木の<古書 ほうろう>http://www.yanesen.net/horo/ で「『稲垣書店がやってきた』〜日本一の映画専門古書店主・中山信如の世界」 http://www.yanesen.net/horo/info/1493 という企画が行われるという。期間は4月19日(水)〜6月19日(月)で、企画内容は「4月19日からの2ヵ月間、稲垣書店の棚が古書ほうろうにやってきます。映画についての本はもちろんのこと、肉筆の原稿、書簡、色紙からポスター、スチール写真、ブロマイドまで、映画専門古書店主としての中山さんのエッセンスを集めて、展示即売。また同時に、『古本屋シネブック漫歩』『古本屋おやじ』の著者としての面にもスポットを当て紹介します。ゲストを招いての対談や映画文献講座などのイベントも予定しておりますのでお楽しみに」とのこと。

開催中の4月29日(月・祭)には「不忍ブックストリートhttp://sbs.yanesen.org/一箱古本市http://sbs.yanesen.org/hako1/ もあるので、興味のある方は<古書 ほうろう>まで、どうぞ(「一箱古本市」には、<ふぉっくす舎>も出品します)。

『古本屋シネブック漫歩』は「彷書月刊」の連載をまとめたもの。あとがきに、落ち着いたら連載を再開させると書いてあった。体調を整えられて、連載が再開されるのを楽しみに待ちたい。