『愛犬王 平岩米吉伝』が発売されました

foxsya2006-03-29

以前、ブログに授賞式のレポートを書きましたが、私の友人の片野ゆか小学館ノンフィクション大賞受賞作『愛犬王 平岩米吉伝』(小学館)1,680円が発売になりました。

「愛する犬の研究に生涯を捧げた男の本格評伝 昭和のはじめ東京の自由が丘の自宅で、犬数十匹に加え、朝鮮狼、ジャッカル、狸、狐、ハイエナ、ジャコウネコなど、犬科の動物とともに生活し、その生態を研究した男がいた。気に入りの犬と寝食を共にし、狼を飼い慣らして銀座を散歩させた。どこの学会にも所属せず、独りで続けた研究生活。その姿は、風刺漫画家・近藤日出造の「昭和奇人伝」に“植物の牧野富太郎”と並んで“動物の平岩米吉”と紹介された。大正から昭和初期、大戦中、戦後の混乱期、高度成長期時代、そして現代へ―。激しい変化を遂げた時代のなかで、犬を愛し、その研究に没頭した男の本格評伝。第12回小学館ノンフィクション大賞受賞作」(小学館HPより)、「犬は笑うのか? 昭和の初め自由が丘に十数匹の犬と暮らす男がいた 寝食を共にして犬たちの喜怒哀楽を観察した 雑誌「動物文学」を創刊し犬たちの詩歌を詠んだ オオカミを飼い慣らして銀座を散歩したこともあった 犬を愛し犬科動物のすべてを極めようとした 稀代の研究家の情熱あふれる生涯」(帯より)といった内容です。

著者からも「犬好きな人には絶対にオススメ! 変わった人=奇人さんの人生に触れたい、という人はなおさらオススメです!」との言葉をもらっています。興味を持った方、是非、お読みください。

明日、3月30日(木)東京新聞朝刊に著者インタビューが掲載されるそうです。

↑ ここまで告知です。

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海堂尊チーム・バチスタの栄光』(宝島社)を、職場に向かう電車の中で読了。評判がいいだけあって、非常によくまとまった新人賞受賞作(「このミステリーがすごい大賞」)。ただし、ミステリー的仕掛け自体は小さいもので、ケレンももう少しあってもと思う。キャラクターは魅力的で、著者が現役医師だけあって手術場面や病院の描写はリアリティがある。文章もしっかりしている。

それにしても、動いている心臓の一部を切り取ってしまう「バチスタ手術」を最初に行った人は、どういう人かと思う。

職場から帰る途上にあり、一番遅くまで開いている(と思う)新宿ルミネのブックファーストに電話をして『愛犬王 平岩米吉伝』を取り置いてもらう。

今週は土曜日に、新人が配属され、歓送迎会も予定されているため、本屋に行く時間がとれそうもない。脱兎のごとく職場を飛び出し、ルミネに向かう。閉店時間の11時にぎりぎり間に合い、『愛犬王 平岩米吉伝』を買う。一緒に、水道橋博士『博士の異常な健康』(アスペクト)1,300円、梅田望夫ウェブ進化論−本当の大変化はこれから始まる』(ちくま新書)740円、「Arne 15号」500円も買う。

帰宅後、風呂、ベッドと『愛犬王 平岩米吉伝』を読み継ぐ。