楽しい古本DJ

朝、起きて、冷蔵庫を覗くと、ソーセージがあったので、スパゲティ・ナポリタンを作る。ケチャップに豆板醤を少し入れて辛味のアクセントをつける。

古本酒場コクテイルhttp://koenji-cocktail.com/ の「一箱古本市」の2日目。南陀楼綾繁さん http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ らの古本DJもある。強い雨が降るなか、今日は新宿経由で高円寺へ。<ルミネ>の<無印良品>で買い物があったついでに、<ブックファースト>に寄る。

久住昌之原作・谷口ジロー画『散歩もの』(フリースタイル)1,155円 を探すが見当たらないので、店員に「フリースタイルから出ている『散歩もの』は在庫ありますか」と聞き、端末で検索を依頼する。すると「タイトルは何ですか?」と聞いてくるので、「『散歩もの』です」と答えると、また「タイトルは?」と聞いてくる。やや嫌になりながら「『散歩もの』です」と繰り返すと、「ですからタイトルは?」と、また聞いてくる。ここにいたって、もしかして『散歩もの』を「時代もの」「刑事もの」のように、ジャンルと捉えているのかと思い至る。結局、在庫はなし。日曜の朝から、疲れる週の幕開けではある。

高円寺に着き、<高円寺文庫センター>で『散歩もの』を買う。ここでは、10冊ほど、平積みされていた。このお店の性格から考えて、発売から数日とはいえ、既にかなりの数が売れていると思う。入荷数が多いのだろう。

2時過ぎから、懐かしい「ジェットストリーム」のテーマとともに、「オヨちゃんとモクローくんの古本ジェットストリーム」のスタート。DJは南陀楼さんと<オヨヨ書林http://www.oyoyoshorin.com/ さん。テーマが「不忍ブックストリート」ということで、街やストリートを中心とした話で、本を見せながらの楽しい掛け合い。<オヨヨ書林>さんの、ほんわかとした「ぼけ」がおかしい。DJなので、ときどき曲がかかるのだが、選曲のセンスが素晴らしく、いろいろないい曲が聴けただけでも得した気分になった。<古書ほうろう> http://www.yanesen.net/horo/ でCDを買った加藤千晶さんhttp://www.donutfilms.jp/chiaki/ の曲もかかった。加藤さんの「おせっかいカレンダー」は、すっかり愛聴盤。このCDは、『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館)のかこさとしさんのジャケットのイラストも可愛い。3月から4月にかけて、下北沢や吉祥寺でライブがあるそうで、時間が許せば行きたいところだ。後半は、<古書ほうろう>の宮地健太郎さんが加わり、3人で4月29日(土)に行われる「不忍ブックストリートhttp://sbs.yanesen.org/ の話。申し込みはすでに済んでいるが、楽しみでわくわくしてくる。関係者共通の願いは、空よ晴れてくれ! ということだろう。ちなみに3人で「ジェットストリーム」というと「アタック」と付け加えたい世代である。

一箱古本市」で、子母沢寛『愛猿記』(新潮文庫)300円、色川武大『喰いたい放題』(集英社文庫)500円、松本健一『人間ドキュメント 丸山真男 八・一五革命伝説』(河出書房新社)700円、「太陽 97年5月号 猫と作家の物語」500円、「新宿歴史博物館 特別展図録 琥珀色の記憶 新宿の喫茶店 ~回想の“茶房青蛾”とあの頃の新宿と〜」500円を買う。「琥珀色の記憶」は南陀楼さんから、「内容が素晴らしく、しかも安い」と教えていただいて買ったもの。

一箱古本市」で売れ残った本を宅配便で家まで送る。強い雨の中、近くのコンビニまで持っていくのに、<コクテイル>の狩野さんに手伝っていただき、申し訳ない。狩野さんの企画のおかげで、とても楽しい2日間になった。また、近いうちに<コクテイル>に飲みに行きたい。

帰りは、新宿<NOWAビル>地下の<キッキリッキ>で鶏料理を食べてから、帰宅。