二人の高野秀行

前日、仕事から帰り、寝たのが午前1時頃。4時過ぎに一度目が覚める。神様の思し召しとばかり、日本対スイスのカーリングの生中継を見てしまう。残念ながら日本は敗れてしまい、決勝進出はならなかった。自分も含めて熱しやすく冷めやすいところもあるが、今回のミニブームが、少しでも競技環境の改善につながればいいと思う。http://gendai.net/?m=view&g=sports&c=040&no=20602

自分の名前をネットで検索したことがある人は多いだろう。『幻獣ムベンベを探せ』や『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫)で知られる作家の高野秀行氏は、自分の名前を検索したところ、同姓同名の高野秀行五段というプロ棋士がいることに気づく。そのことから始まる顛末が自身のブログ<辺境・探検・冒険ブログ MBEMBE ムベンベ>http://www.aisa.ne.jp/mbembe/ の2/14 「もう一人の『高野秀行』との出会い」に書かれていて面白い。

作家の高野氏は「『将棋もできるんだ。すごいねえ』と感心されたことも一度や二度じゃないし、実際に雑誌やインタビューのプロフィールで『将棋の腕前のプロ級』だとか、主な著書に『これにて良し?―四間飛車VS急戦定跡再点検』などとか書かれたこともある」そうだ。

一方、高野五段は読書好きで、作家の高野氏の本を愛読していたらしく、自身の書評ブログhttp://escala.mycom.co.jp/Entertainment/book/2006/01/post_1.html で、高野氏の『異国トーキョー漂流記』(集英社文庫)を紹介。その棋士の高野氏のブログに作家の高野氏がコメントを書き込み・・・

二人の楽しい、何かほんわかとした暖かいやりとりは、上記のブログで読める。

10時過ぎに仕事を終え、家路につく。さすがに今夜は、すぐ眠れそう。

疋田智『自転車とろろん銭湯記』(ハヤカワ文庫)を読了。広い風呂が好きだ。仕事が遅くなり、電車がなく、ホテルに泊まるとき、ビジネスホテルにするか、カプセルホテルにするか、いつも悩む。そして、結局、カプセル泊を選ぶことが多い。そう、そこには広い風呂があるからだ。寝床の窮屈さと風呂の広さを天秤にかければ風呂の広さがいつも勝つ。銭湯にも随分行ってない。著者のように、自転車に乗って、ふらりと未知の銭湯でお湯につかりたい。著者のメールマガジンhttp://www.melma.com/backnumber_16703/ は書評つきで、自転車に興味はなくとも、読書好きにも楽しめる。

※2月25日(土)・26日(日)の正午〜午後6時まで開催される「コクテイル書房の一箱古本市」に参加します。お時間のある方は、是非おいでください。なお、両日は、午後2時から<『早稲田古本屋日録』出版記念・向井透史さん http://d.hatena.ne.jp/sedoro/トークショー>(25日)とオヨヨ書林さんと南陀楼綾繁さんhttp://d.hatena.ne.jp/kawasusu/の古本DJ<第二回オヨちゃんとモクローくんの「古本ジェットストリーム」>(26日)という魅力的なイベントも開催されます。