「コクテイル書房の一箱古本市」に参加します

仕事が終わってから、高円寺の<古本酒場コクテイルhttp://koenji-cocktail.com/ へ向かう。南陀楼さん http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/ から声をかけてもらい、<コクテイル>で行われる<不忍ブックストリート http://sbs.yanesen.org/ 協賛「コクテイル書房の一箱古本市」>に参加することになったので、ご挨拶かたがた飲みに行くのだ。前から行きたいお店だったので、いいきっかけになった。今回の<一箱古本市>は、不忍ブックストリート実行委員の方々と、第一回 http://sbs.yanesen.org/hako1/2005/hiromi_report.html の入賞者が中心に出品とのこと。

コクテイル>へ向かう途中で、<中央書籍販売>へ寄り、色川武大『百』(新潮文庫)100円、庄野潤三絵合せ』(講談社文芸文庫)400円、中川一政『我思古人』(講談社文芸文庫)350円を購入。

コクテイル>では、<塩豚煮>と<大正のコロッケ>をいただいた。それぞれ、島田雅彦『ひなびたごちそう』(朝日新聞社)、檀一男『壇流クッキング』(中公文庫)を出典(?)とする料理で、焼酎によく合い、美味しかった。『マスター・キートン』の<鶏のから揚げ>というのもあった。何の話に出てきた料理だろう。チャーリーのお母さんの料理だろうか。

店主の狩野さんが忙しく料理を作っているため、なかなか声をかけづらく、挨拶が店を出るときになってしまった。

高円寺まで来たので、西荻窪まで足を伸ばすことにする。できたら、<のらぼう>に寄りたいので電話をしてみる。一時間ほどしたら席があくかもしれないとのこと。ゆっくりと西荻に向かい、<古書 音羽館>を覗く。

均一台で、太田和彦『ニッポン居酒屋放浪記 疾風編』『望郷編』(新潮文庫)各100円を選ぶ。店の中に入って、岩波文庫の棚で、尾崎一雄『暢気眼鏡・虫のいろいろ』350円を見つける。これは2か月ほど前に新刊書店に注文を出したが、品切れで買えなかった本だったので嬉しい。映画の棚に川本三郎さんの本が揃っていた。持っていなかった『映像の視覚』<佐藤忠雄共著>(現代書館)、『微熱都市』(白水社)、『シングル・デイズ』(リクルート出版)、『雑エンタテインメント』(学陽書房)、『感覚の変容』(文藝春秋)各500円を購入。川本さんの本はだいぶ揃った。そろそろ持ってないものをピックアップしようか。

結局、電話をしてから1時間半ほどかかったが、<のらぼう>の席が空いて、久しぶりに美味しい料理を味わう(半年ぶりぐらいだろうか)。ここの野菜料理は本当に味が濃いが、初めて食べたプリヴェールというアブラナ科の野菜が特に美味しかった。<ハートランド>の棚貸しがなくなってから、なかなか西荻窪に来る機会も減ったが、ときどきは来て、古本屋めぐりをして、美味しいものを味わいたい。ここで、嬉しいニュースを聞く。<のらぼう>で働いていた方が、独立して4月から経堂でお店を開くとのこと。きっと素敵なお店になるだろう。経堂の古本屋もチェックしておかなくては。

※前述しましたように2月25日(土)・26日(日)の正午〜午後6時まで開催される「コクテイル書房の一箱古本市」に参加します。お時間のある方は、是非おいでください。なお、両日は、午後2時から<『早稲田古本屋日録』出版記念・向井透史さん http://d.hatena.ne.jp/sedoro/トークショー>(25日)とオヨヨ書林さんと南陀楼綾繁さんの古本DJ<第二回オヨちゃんとモクローくんの「古本ジェットストリーム」>(26日)という魅力的なイベントも開催されます。