「OUT」と「風の歌を聴け」と「河馬に噛まれる」の共通点

川本三郎『本のちょっとの話』(新書館を読了。『ダスティン・ホフマンはタンタンを読んでいた』(キネマ旬報社)のような、細部にこだわったトリビアルな楽しい映画本が思い出される著者だが、これは、その書評版といった内容。

本のちょっとの話

本のちょっとの話

リべラーチェという、実在する悪趣味なピアニストが、ジョン・アーヴィングの『オウエンのために祈りを』(新潮社)に出てくるそうだ。ロブ・ライナー監督の「ミザリー」では、原作にない設定として、キャシー・ベイツ演じる女がリベラーチェのファンだという性格付けがされているという。アメリカ人には、この設定によって、あの恐ろしい女性の偏執ぶりがなんとなく納得できる寸法なのだろうか。テレビの黎明期のアイドルであり、両性具有なタレントのはしりだという。本と映画がクロスオーバーする話も多いから映画好きにも楽しめる。

桐野夏生『OUT』(講談社文庫)、村上春樹風の歌を聴け』(講談社文庫)、大江健三郎『河馬に噛まれる』(文春文庫)の共通点がわかるだろうか。どれにも、「ワイルド・バンチ」で知られるサム・ペキンパー監督が登場するのだという。

サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話』(早川書房)など、語り口のうまさから、思わず読みたくなる本が満載だ。紹介されている中から、ざっと20冊以上は読みたくなる。そんななかの1冊、尾崎一雄『暢気眼鏡・虫のいろいろ―他十三篇』(岩波文庫)を注文しようかと思ったら、品切れ。Amazonのマーケット・プレイスで調べたら、2,000円もの値がついている。読むものに、困っているわけでなし、どこかの古本屋で何気なく見つかるまで待つことにしようか。

阪神は4連敗…。ロッテは強かった。