寂寥感にさいなまれるひねくれ者

6時50分起床。

昨日のお酒は残っていないつもりなのだが、ものすごくだるい。飲みすぎたときに、ときどき起こる、胸にぽっかり穴が開いたような寂寥感にさいなまれる。だらしがないと思いながら、夏休みにしてしまった。穴を埋めるために飲んで、穴が広がってしまう。悪循環。お酒は、ほどほどにしないと。猛省すべし。

風呂で、石田千『月と菓子パン』(晶文社)、山路和広『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』(晶文社)、星野博美『銭湯の女神』(情報センター出版局)、田村治芳彷書月刊編集長』(晶文社)を読む。

借りている「ニューオーリンズ・トライアル 陪審評決」のDVDを見る。先日、読んだ、ジョン・グリシャム陪審評決』の映画化。原作の被告のタバコメーカーを、銃器メーカーに改変するなど、工夫が見られる脚本はよくまとまっていて、法廷サスペンスものとしては及第点。ただし、原作にあったコン・ゲーム的要素が薄れたのは寂しい。役者はジョン・キューザックジーン・ハックマンダスティン・ホフマンら、演技巧者が集まっている。主人公が評決を誘導するシチュエーションは原作よりも、説得力がないのは、限られた時間では仕方がないか。

法廷ものという共通点しかないが、日本の「半落ち」よりはいい。原作は面白く読んだが、映画は感心しなかった。「半落ち」の映画で、涙が止まらなかったという人が周囲にもいるが、体の仕組みが違うのかなどと考えてしまう私はひねくれているのか。

DVDを返却しに、笹塚に向かう。途中、一新堂書店に寄り、安部公房箱男』(新潮文庫)200円を買う。

風呂とベッドで、角田光代『これからは歩くのだ』(文春文庫)、『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』を読む。